急遽
昨日のライブは大盛況で終わった。
しかし私自身はド緊張で死にそうだった。
何しろ3日前にわがバンドのベースが出演できない事が判明してよせばいいのに私がベースを弾きながら歌う事になった。
そもそもベースをほとんど弾いた事がないのにボーカルを取るのは無理というものだ。
しかしそこで思い出したのが私が子供の頃から尊敬していたアントニオ猪木さんの名言「苦しみの中から立ち上がれ」だ。
人間は必死になればなんでもできるものだ。
以前はベースを弾きながら歌う事ができなかったものを前日に押し入れから引っ張り出した古いベースを弾きながらなんとか歌う事ができた。(ベースは下手だったが)もちろん歌う事が中心なのでできるだけ単純なベースラインでなんとか乗り切った。
本番が終わった時には私は燃え尽きた。
まるであしたのジョーがホセ メンドーサと戦い終えたように白い灰のようになったのだ。